本組織の設立は昭和59年。当時メロンの生産状況は全国的に見ると静岡のアールスメロンに代表される様に青肉中心で流通が形成されていました。
 そんな中、北海道夕張メロンを筆頭とする赤肉メロンがブームとなり、全国各地で競って赤肉メロンを作付けするようになりました。
 しかし、どの品種も収穫後の日持ちに難点があり、流通業界からは「安心して都道府県に移出できる品物」を強く要望されていました。
 そんな折、北海道恵庭市で育種業を営む「萩沢育種研究所」場長 萩沢氏により、それまでにはなかった収穫後7日〜10日間日持ちのする「エルシーメロン」が開発されました。この新しい品種のメロンは北海道旭川市の丸光 浅田青果卸売株式会社が軸となり普及をはじめ今日に至っております。









メロンの原生種はアフリカ西部の国「ギニア」を流れるニジール河の沿岸に自生、ギニアがメロンの起源地という説が多数です。その後これがエジプト、中央アジア、ロシアの南部へと広がりました。また、エジプトで進化したものはギリシャ、ローマに伝わり、やがてヨーロッパから各地に普及しました。 中にはネットメロンへと発達したものもあります。
 現在のメロンにもっとも近いものは、ペルシアに駐在した英国大使が1826年同国から本国へ送ったもので、温度も日照も少ないロンドンで、大変な苦労ののち沢山の優秀な品種を育成したそうです。ネットメロンには白肉、青肉、赤肉と変化があってこの点でも珍しいものといえます。




マスクメロンの「マスク」は、ひとつには英語の「MASK」(面の意)と考え、そのためネットの事を指していると解釈している方もいるようですが、これは「MUSK」(仏)が正しく「麝香」(じゃこう)の意味です。
 麝香は、ジャコウジカや麝香牛などの雄の生殖腺の分泌物の一部で、生息地はインドの北部、中国雲南からチベット方面に多く生息しており、小型で体長1mあまり、外見では雌雄の区別が困難なため、たくさんのジャコウジカを射殺した中からごくわずかな麝香を得ているそうです。







●お問い合わせ●
エルシーメロン生産協議会

北海道旭川市流通団地1条3丁目
TEL 0166-48-3171
FAX 0166-48-3178
info@lcmelon.com

浅田青果卸売株式会社